傲慢な患者

治療家になりたての頃、傲慢な患者の多さにビックリしました。先輩の先生は患者さんには下手に出ろと言っていました。

昔の事はよく知りませんが多くの治療院では患者の立場が強くなって先生の立場が弱くなっているように感じます。


これは教育の場でも聞きますね。僕は昭和を生きていないのでわかりませんが、昔は学校の先生に怒られたら親は子どもを怒ってくれた事に感謝したと聞きます。

しかし、最近は傲慢な親が増えて、いわゆるモンペ(笑)が増えてなかなか教育の場で怒れなくなったと聞きます。


治療現場にもそういう傲慢な人が大量にいます。患者は英語でペイシェントだからどちらにしろ教育現場でも治療現場でもモンペになっちゃいますね。ここからは傲慢な患者の事をモンペと略します。


僕の臨床上、モンペ(笑)は本当に身体が悪いです。感情論抜きにして他の先生方にも聞いてデータを取りたいくらいです。人の好き嫌いが激しい人ほど身体がボロボロでした。気にいった人の前ではそれほど嫌な人にみえないのですが、気にいらない人に対してはとことん嫌な人になり平気で人を貶します。はっきり言って先生方からは嫌な患者として思われているでしょう。

身体がボロボロなのは偶然でしょうか?それとも何かあるのでしょうか?


先生の事を先生と思わずとにかく強く揉んでくれだの、ここをもう少し揉んでくれだの好き勝手言います。僕はそういった患者は見捨てますが…

心が歪んでいるのに身体の歪みは取れないというのが僕の考えです。仮に体操を教えたとしても素直さがないから聞く耳を持たないでしょう。


仮に本当は凄く良い先生に出会っていても先生の事を信用していなければ身体は変わらないでしょう。

モンペ(笑)にとっての良い先生とは風格があって何でも聞いてくれて優しくしてくれて我儘も聞いてくれる先生が良い先生なのでしょう。

それからモンペ(笑)は見た目で人を判断します。私事ですが僕は童顔です。これは先生としては結構致命的かもわかりません。20代で童顔で風格がないからモンペ(笑)はまず僕の事を信用しません。いきなり強めのタメ口でくる事もあります。こちらの事を先生として信用していないのでこちらも見捨てます。施術は行いません。

しかし、モンペ(笑)にとっての良い先生だって本当は内心嫌がっています。はっきり言って仕事だから親切にしているだけです。知り合いの女性の先生は患者さんには誰に対しても凄く親切で患者さんに好かれる先生でしたがやはりモンペ(笑)の事は内心嫌がっていました。先生だって人間なのでストレスもたまります。まぁ、僕の場合は見捨てるので関係ありませんが…


一方、素直な患者さんはこんな僕の事を凄く信用してくれたりします。体操を教えてもしっかりとやるのでどんどん身体が変わります。


素直な気持ちでいるから身体も素直に変わっていくのです。