病気について

病気は大人でも子どもでもなります。

しかし回復力が大人と子どもでは異なります。お年寄りは年中病院通いしていたりしてなかなか治りませんが子どもは放っておいても勝手に回復していく事が多々あります。


回復力をつけるにはどうすればいいのでしょうか?

簡単に言うと、背骨・骨盤の弾力をつけていく事です。そこに基本的な身体の回復力の有る無しが隠されています。


僕が以前臨床で診た印象的な患者さんの話をします。

その方は75歳の女性でした。お年寄りに分類されるでしょう。しかしその方はそれまでに診てきたお年寄りの中でも群を抜いて身体に弾力がありしっかりとしていました。非常に丈夫で健康的でとても若く見え保険証を見せてもらった時に後期高齢者となっていたのでビックリした記憶があります。

しかもどのお年寄りよりも見た目も綺麗でした。今もお年寄りと書いていて違和感があります。それくらい若々しいのです。


少し手首が痛いとの事で来院していたのですが、それ以外の身体の悩みはほとんど無さそうでした。病気とは無縁といった感じです。


一方、多くのお年寄りはどうでしょうか?ほとんどの人はその方のように骨盤・背骨に弾力がありません。だから病気になっても回復力がないのでなかなか治らないのです。歩くのもたどたどしいのです。


いくら栄養に気を使っていてもこの弾力が変化しなければ身体は良くなりません。それほど偏った食生活をしているわけでもないお年寄りがなぜ病気になってなかなか回復しないのでしょうか?一方、あまり食に気を使わない若者でもなぜか元気で回復力がある人が多いのはなぜでしょうか?なんでもかんでも栄養で解決しようとする人がいますが背骨・骨盤の弾力という概念がなければ一向に解決しないと思います。(もちろん偏った食事で身体を壊している人も中にはいますが)


背骨・骨盤の弾力が無くなっていくと歩くのが困難になっていきます。なぜなら人間は歩くときは背骨・骨盤を連動させて歩いているのです。ここが硬直すると足をスイスイと出す事が出来ません。まさにお年寄りの典型ですね。

最近、歩くロボットが開発されていますがロボットには人間のように背骨や骨盤を連動させて歩くという概念がありません。健康的な人間のように歩かせるのはかなり難しいと思います。


ちなみに上に書いた75歳の女性は歩くのも非常にスイスイと歩いてました。